通信制大学院とは?特徴や通学制との違いや取得できる資格を解説!

「通信制大学院に興味があるけれど、具体的にどんなところなのか知りたい」
「通信制大学院と通学制大学院の違いは?」
「通信制大学院でどんな資格が取れるの?」

働きながら学びたい、または家庭の事情で通学が難しい方々にとって、通信制大学院は魅力的な選択肢の一つです。しかし、特徴や取得できる資格、カリキュラムなど、通信制大学院について詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。

こちらの記事では、通信制大学院の概要や通学制大学院との違い、メリット・デメリット、取得できる主な資格について詳しく解説します。通信制大学院への進学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

通信制大学院とは

通信制大学院とは、1998年に文部科学省で制度化され、1999年度から始まった比較的新しい学びのスタイルで、自宅等で学習を進めることができる大学院です。キャンパスへの通学頻度を抑えながら、一般的な通学制の大学院と同様に修士号や博士号を取得できることから、以下のような方に向いています。

  • 働きながら学びたい方
  • 遠方に住んでいて通学が難しい方
  • 家事や育児・介護をしながら学びたい方

多くの通信制大学院では、スクーリング(対面授業)の回数が少なく設定されているため、キャンパスに通うのが難しい方におすすめです。また、学校によっては「長期履修制度」を採用しているところもあり、標準の修了期間を延長して学習することもできます。

通信制大学院は、仕事や家庭の事情と学業の両立がしやすい大学院といえるでしょう。

通信制大学院と通学制大学院の違い

通信制大学院と通学制大学院の違いを、以下の表にまとめました。

スクロールできます
項目通信制大学院通学制大学院
学習方法オンライン授業教材による自主学習対面・講義・ゼミ実習
スクーリングの頻度低い定期的に必要
学習のペース自分のペースで学習可能一定のペースで進む
対面交流の機会少ない多い
長期履修制度利用可能一部の大学院のみ利用可能
通信制大学院と通学制大学院の違い

通信制大学院では、オンライン講義やテキスト学習などの自主学習が中心のため、自分のペースで学べるのが特徴です。一方、通学制大学院は対面講義が基本で、カリキュラムに沿って一定のペースで学習が進んでいきます。

また、通信制大学院は主にオンラインでのやり取りが多く、教授や他の学生との対面交流の機会は少ない傾向にあるでしょう。

通信制大学院のメリット・デメリット

通信制大学院のメリットとデメリットは、次のとおりです。

メリット

  • 自分のペースで学習できる
  • 地理的な制約がない
  • 通学制に比べて学費が安い傾向にある

デメリット

  • モチベーションの維持が難しい
  • 対面での交流が少ない
  • 選択できる学問分野が限られる

通信制大学院は、自分のペースで学習を進められるのが大きなメリットといえます。地理的な制約もないため、どこに住んでいても学べる他、仕事等と学業を両立したい方にもぴったりといえるでしょう。また、通学制の大学院に比べて学費が安い傾向にあり、経済的な負担を減らすことも可能です。

一方、デメリットとしては、自宅での学習が中心となることから、モチベーションの維持が難しい点が挙げられます。また、対面での交流が少なく、教授や他の学生と直接会う機会が限られるため、ネットワーク作りが難しい場合もあるでしょう。

その他、実習や実験の機会が少ない特性上、選択できる学問分野が限られる可能性もあるので、事前に確認しておく必要があります。

通信制大学院の在学期間と授業方法

次に、通信制大学院の在学期間と授業の特徴について見ていきましょう。

在学期間

通信制大学院の在学期間は、通学制大学院と同様に2年間が一般的です。ただし、通信制大学に通う多くの学生は、仕事や家庭の事情を抱えながら学んでいるため、3年~4年程度で修了する場合も少なくありません。

また、通信制大学院の中には「長期履修制度」を採用しているところもあり、個々の事情に合わせて在学期間の延長も可能です。その他、優れた成績を収めたり、特定の条件を満たしたりすることにより、1年で修了できる大学院もあります。

授業の特徴

通信制大学院の授業は、以下1~4のいずれかまたは併用によって行われるのが一般的です。

  1. 印刷教材等による授業:テキスト等を使用して自主学習やレポート作成を行う授業
  2. 放送授業:テレビやラジオ等の放送メディアを通じて行われる授業
  3. 面接授業:対面で行われる授業(スクーリング)
  4. メディアを利用して行う授業:インターネットを利用した遠隔授業

最近は、メディアを利用して行う授業が増えており、遠隔授業を面接授業の単位に代替できる学校もあります。そのため、通信制大学院は、さまざまな事情で対面授業が難しい学生でも安心して学べる環境が整っているといえるでしょう。(参照元:文部科学省)

通信制大学院についてよくある質問

通信制大学・大学院についてよくある質問をまとめました。

通信制大学から大学院への進学は可能?

通信制大学から大学院への進学は可能です。

通信制大学は、文部科学省に認可された正規の大学教育であり、卒業すると通学制と同様に学士が授与されます。この学士号を持っていれば、大学院に進学するための基本条件を満たすため、進学が可能です。

また、通信制大学から通信制大学院に進むこともできます。

通信制大学院で取得できる主な資格は?

通信制大学院では、さまざまな資格の取得が可能です。取得できる主な資格を以下にまとめました。

  • 大学院卒業学位(博士号)
  • 大学院卒業学位(修士号)
  • 臨床心理士
  • 公認心理師
  • 教員専修免許状

資格の取得も検討している場合は、希望する資格が取得できる通信制大学院を選ぶようにしましょう。

まとめ

本記事では、通信制大学院の概要や通学制大学院との違い、メリット・デメリット、取得できる主な資格等について詳しく解説しました。

通信制大学院は、仕事や家庭の事情等を抱えながら学びたい方にとって有効な選択肢の一つです。自分の目的に合った通信制大学院を選び、未来の可能性を広げましょう!

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