「通信制大学で学んだことが就職に活かせるか不安」
「通信制大学を卒業したあとに就職できるか心配」
「通信制大学からの就職を成功させるポイントが知りたい」
通信制大学に在学中の方や、進学を考えている方の中には、就職活動で不利になるのではないかと不安を抱えている方も少なくないでしょう。
しかし、結論からお伝えすると、通信制大学を出たからといって必ずしも就職が不利になるわけではありません。
では、なぜ通信制大学が就職に不利だと言われているのでしょうか。本記事では、その理由や通信制大学からの就活を成功させるためのポイントを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
「通信制大学が就職に不利」は間違い!
「通信制大学は就職で不利になる」と耳にしたことがある方もいるかと思います。しかし、通信制大学を卒業すると通学制の大学と同じように「大卒」となるため、学歴が必ずしも就職で不利に働くとは限りません。
ただし、通信制大学に限ったことではありませんが、エントリーシートや履歴書に中退・転職の多さが目立つ場合は注意が必要です。
中退や転職を繰り返している場合、「就職してもすぐに辞めてしまうのではないか」「長く仕事を続けられるのか」などネガティブな印象を持たれやすく、理由を聞かれるケースも珍しくありません。
嘘をつくのはNGですが、「中退や転職を繰り返していたものの、自己管理を見直すきっかけになった」など、理由や現在の状況をポジティブに伝えると印象が良くなるでしょう。
通信制大学が就職で不利と言われる理由
通信制大学を卒業すると学歴は「大卒」のため、学歴は通学制の大学と同等になります。では、なぜ通信制大学は就職に不利と言われるのでしょうか。理由としては、主に以下3つが挙げられます。
- 通信制大学に関する知識が偏っているため
- 入学しやすいため
- 卒業が簡単だと思われているため
それぞれの理由について、以下で詳しく見ていきましょう。
通信制大学に関する知識が偏っているため
「通信制大学を卒業しても学歴にならない」など間違った知識をもっている場合、通信制大学が就職で不利に働くと勘違いしている可能性があります。
しかし、通信制大学は文部科学省に認められた教育機関です。卒業すれば通学制の大学と同じように「大卒」の学歴が認められるため、条件に「大卒以上」と指定がある企業にも応募できます。
通信制大学の学歴については、こちらの記事でも詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
入学しやすいため
通信制大学は、書類選考のみで入学できる場合がほとんどです。一般的な大学入試のように、学科試験や面接、小論文などがない場合が多く、偏差値もないため「誰でも入れる学校」と思われる可能性があるでしょう。
そのため、卒業した大学名を重視している企業への就職を考えている方は、通信制大学が不利に働く可能性があります。
ただし、卒業した大学名を重視している企業は多くありません。大学での経験や仕事に対する熱意など、学歴以外を重視している企業も多いため、これらの企業を就職先に選ぶと良いでしょう。
また、慶應義塾大学や早稲田大学など、通信教育課程がある有名大学も存在します。就職したい企業が大学名を重視する場合は、就活のために有名大学の通信課程を検討するのも選択肢の一つです。
卒業が簡単だと思われているため
通信制大学は、自宅学習が中心のため通学の頻度が少なく、通学制大学のように毎日通学する必要がありません。そのため「簡単に卒業できそう」と思われる可能性があります。
しかし、通信制大学は通学の頻度が少ない分、自分で計画的に学習を進めなければ卒業できません。通学制大学のように友達に助けてもらうといったサポートは少ないため、自己管理能力がなければ卒業は難しいといえるでしょう。
この自己管理能力は社会人にとって必要なスキルのため、通信制大学の卒業がむしろ就職で有利に働く場合もあります。
通信制大学からの就職を成功させるためのポイント
通信制大学からの就職を成功させるには、次のようなポイントを意識することが大切です。
- 就職支援が充実している通信制大学を選ぶ
- 資格を取得する
各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
就職支援が充実している通信制大学を選ぶ
通信制大学は通学の頻度が少ない分、就職支援が不十分なイメージがあるかと思います。しかし、中には通学制と同じくらい支援がしっかりしている通信制大学もあるため、就活に不安がある方は検討してみると良いでしょう。
就職支援には、主に以下のものがあります。
- 就職活動の悩みを相談できる
- 求人情報をオンラインで閲覧できる
- セミナーやガイダンスがある
- エントリーシートの書き方や添削指導がある
特に、初めて就職する方は、就職支援が充実している通信制大学を選ぶと、安心して就活できるでしょう。
資格を取得する
就職が有利になる資格を取得するのも、ポイントの一つです。以下の資格は、就職で有利になる可能性があります。
- 教員免許
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 保育士
- 図書館司書
- 臨床心理士
- 秘書検定
- MOS
- TOEIC
- 日商簿記検定
- ファイナンシャルプランナー検定
希望する職種に関連する資格を取得しておけば、目指している職種に就けるチャンスが広がるでしょう。
通信制大学で取得できる資格については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
最後に
本記事では、その理由や通信制大学からの就活を成功させるためのポイントを解説しました。
通信制大学を出たからといって、必ずしも就職で不利になるわけではありません。しかし、不利になると言われる理由を知り、しっかりと準備して臨めば、希望する企業へ就職できる可能性がより高まるでしょう。
本記事が通信制大学に在学中の方や、進学を検討している方にとって役立つ情報となれば幸いです。