国立より安い!通信制大学おすすめ6選と学費を抑えるコツも紹介

「通信制大学で、働きながら学び直したい」
「通信制高校で学んでいるから、大学も通信制を選びたい」

このように、通信制大学を志望する動機はさまざまです。そうは言っても「私立の大学だと、学費が高額になりそう」「国立の通信制大学を探しているけど、なかなか見つからない」と、悩んでいる方も多いでしょう。しかし、2024年現在、日本に国立の通信制大学は存在しません。

国立大学だとしても、通うとなると4年間で535万円ほど(参照元:文部科学省 国公私立大学の授業等の推移より)かかります。一方で、通信制大学なら4年間の学費は53万円〜307万円ほど(各校HPより独自調べ)で済みます。私立であっても、費用面でのハードルは国立大学に通うよりも低そうです。

そこで本記事では、学費が安くておすすめの通信制大学を紹介します。

通信制大学の概要について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

目次

【学部別】国立大学より安い通信制大学6選

2023年度入試で人気を集めた学部(参考:朝日新聞Thinkキャンパスより)の中から、次の3つをピックアップして、おすすめの通信制大学を紹介します。

  • 法学・経済
  • 教育・福祉
  • IT・情報

興味のある学部からチェックしてみてくださいね。

【法学・経済】中央大学・法政大学

法学や経済を学びたい方には、中央大学と法政大学がおすすめです。

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大学名入学費用授業料スクーリング費用4年間の学費(目安)
中央大学
 ・法学部
30,000円80,000円 /年6,000〜15,000円
/ 科目
528,000円
法政大学
 ・法学部
 ・経済学部
 ・文学部
40,000円9,0000円/ 年15,000円/ 科目640,000円
※税込価格/  別途諸費用やシステム使用料がかかることがあります。

どちらも東京都にキャンパスを持つ大学ですが、法政大学では、年に1回、主要5都市(札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡)で「地方スクーリング」を開講しています。

【教育・福祉】放送大学・佛教大学

教育・福祉について学ぶなら、放送大学と佛教大学がおすすめです。

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大学名入学費用授業料スクーリング費用4年間の学費(目安)
放送大学
 ・福祉
 ・心理
 ・教育 など
24,000円6,000円 /単位6,000円/ 科目768,000円
佛教大学
 ・福祉
 ・教育
 ・文学
 ・仏教 など
30,000円208,000円/ 年90,000〜263,000円/ 年933,500円
※税込価格/ 別途諸費用やシステム使用料がかかることがあります。

放送大学には全都道府県にキャンパスがあるため、地方の方でも無理なく通えます。

佛教大学のスクーリングは、京都府にある筑紫野キャンパスで行われます。学生が学びやすい環境が充実しており、学習サポートや託児サービスなどの利用が可能です。

【IT・情報】東京通信大学・サイバー大学

ITや情報サービスを学ぶなら、東京通信大学とサイバー大学がおすすめです。

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大学名入学費用授業料学籍管理
システム使用料
4年間の学費(目安)
東京通信大学
 ・人間福祉
 ・情報マネジメント
30,000円120,000〜480,000円/ 年31,000/円
834,000〜
1,274,000円
サイバー大学
 ・IT総合
110,000円22,000円/ 単位56,000円3,062,000円

いずれの大学も、卒業までオンラインで完結するため、スクーリングの必要はありません。スクーリングの追加費用がかからないので、予算を立てやすいのが魅力です。

ただし、東京通信大学では一部の資格取得※にスクーリングが必須になります。3つのキャンパス(東京・大阪・名古屋)のほか、札幌・仙台・広島・福岡・那覇などでも開講されます。
※社会福祉士・精神保健福祉士・社会調査士

サイバー大学について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてくださいね。

通信制大学で予想外にかかる費用と対策

ここでは、通信制大学で予想外にかかる費用とその対策を解説します。

1.大学が指定する書籍

学習に使うテキストや資料は、郵便やデータで受講生のもとに送られてくるのが通常です。しかし、履修する授業によっては、指定の書籍を自費で購入しなければならないケースもあります。

書籍を購入する前に、フリマアプリをチェックしたり、先輩に譲ってもらったりしても良いですね。

2.知識を補充するための参考書

通信制大学では、単位認定を受けるために、レポートを書いたり試験を受けたりする必要があります。先生やクラスメイトに質問しやすい環境にないため、指定のテキストだけでは不十分かもしれません。知識補充のために追加の参考書が欲しい、と感じることもあるでしょう。

大学が提供している学習サポートを利用したり、YouTubeの解説動画を探して視聴したりしても良いですね。可能であれば、スクーリングを利用して、学習について情報交換できる仲間を作るのもおすすめです。

3.スクーリングのための交通費・宿泊費

スクーリング期間は、ゴールデンウィークや夏休みの時期などに設けられています。これらの時期は繁忙期のため、ホテルや飛行機を予約するにも、高額になってしまいがち。遠方に住んでいる方にとっては、たいへんな出費となってしまうでしょう。

大学が提携するホテルはないか、オンライン授業への切り替えは可能か、など確認してみましょう。

通信制大学の学費を安くする方法

通信制大学の学費を、安く抑える方法を紹介します。

1.編入生として入学する

編入生とは、2年次や3年次として入学する学生のことです。3年次に編入すれば、在学期間は2年間になり、学費は半分ほどで済みます。編入の条件は、以前在籍した大学で一定の単位を修得していること。それらの単位を新しい大学で認めてもらえれば、卒業や資格取得に必要な単位数を満たせます。

2.スクーリングの宿泊費・交通費を節約する

通信制大学では、スクーリングにかかる宿泊費や交通費が高額になりがちです。対策として、次のような通信制大学を選ぶと良いでしょう。

  • 自宅から通える場所にある
  • 親戚や友人宅など無料で泊まれる所が近くにある
  • オンライン授業で代用できる
  • スクーリングの必要がない

希望する通信制大学が決まったら、スクーリングの開催場所や単位取得の方法について、しっかり確認しましょう。

まとめ 通信制大学は国立大学に通うより安い

「働きながら学べる」「自分のペースで学べる」など、通信制大学の需要はさまざまな層で広がっています。国立大学に通うよりもリーズナブルな価格で学べるため、入学のハードルが低いのも特徴です。

ただし、教材費やスクーリング費用など、予想外の出費が発生する場合があります。通信制大学を選ぶときは、経済的に無理のないよう余裕ある予算計画を立てましょう。

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