通信制大学は、主に自宅での学習を中心に単位取得ができる大学です。「テキスト学習」や動画等を通して学ぶ「メディア授業」、キャンパスに足を運んで学ぶ「スクーリング(対面授業)」など、さまざまな授業スタイルがあります。
しかし、仕事や育児をしながら大学卒業を目指したい方、家から遠い場所に大学がある方の中には、スクーリングに不安がある方も多いのではないでしょうか。
本記事では、スクーリングなしで大学卒業が目指せる通信制大学を紹介します。スクーリングなしの通信制大学に通うメリットや注意点についても解説しているため、スクーリングの少ない通信制大学をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
スクーリングなしの通信制大学おすすめ3選
スクーリングなしで卒業が目指せるおすすめの通信制大学を3校ご紹介します。
サイバー大学
サイバー大学のIT総合学部IT総合学科は、スクーリングなしのフルオンライン授業で、スクーリングなしで卒業できます。
大学が採用している「cloud campus」システムにより、履修登録や授業、レポート提出、テストまで全てオンラインで完結できます。ITテクノロジーとビジネスの両方を学ぶことができます。授業の不明点に関する相談体制も充実しているため、在宅でも安心して学習を進められるでしょう。
京都芸術大学 通信教育部
京都芸術大学通信教育部は、芸術大学の中でも、スクーリングなしで卒業を目指せる通信制大学です。
「芸術教養学科」「芸術学科 アートライティングコース」「美術家 書画コース」「デザイン科 イラストレーションコース」の4つコースに分かれ、芸術・デザインをオンラインで学びやすい大学です。
開志創造大学(仮称)
開志創造大学の情報デザイン学部(仮称)は、2026年4月に新設予定となっているオンライン完結型の学部です。授業は完全オンラインのため、スクーリング不要で卒業が目指せます。
情報デザイン学部は、「先端ITコース」と「ビジネスITコース」の2つのコースに分かれ、情報技術の専門知識、経営に関する基礎知識を学ぶことができます。卒業までにかかる学費は103万円となっており、他の通信制大学に比べて比較的学費を抑えられるのも魅力です。
スクーリングなしの通信制大学を選ぶメリットと注意点
スクーリングなしの通信制大学には、メリットはもちろんですが、注意点もあります。メリットと注意点の両方を理解しておけば、大学選びにおいてより後悔の少ない選択ができるでしょう。
スクーリングなしのメリット
スクーリングなしの通信制大学を選ぶメリットは、次のとおりです。
- 交通費や宿泊費がいらない
- 時間や場所の制限がない
- スケジュールを調整する必要がない
スクーリングは、基本的に大学のキャンパスまたは指定の場所に行って授業を受ける必要があります。また、何日間か連続で行われることも多いため、その分の交通費や宿泊費がいらないのは魅力といえるでしょう。
スクーリングのためにまとまった休みを取ったり、外出したりする必要もないため、仕事をしている方や小さいお子さんのいる方の負担も少なくてすみます。
スクーリングなしの注意点
一方、スクーリングなしの通信制大学を選ぶ場合は、以下の点に注意が必要です。
- モチベーションを保つのが難しい
- わからないことを解消しづらい
- 取得できる資格の選択肢が減る
スクーリングのない通信制大学に通う場合は、自分で自分を律して学習する必要があります。通学の必要がない分、自分で計画的に学習を進められる人でないと、モチベーションを保ちづらくなるでしょう。対面授業がなくなるため、疑問点をすぐに解決できないことにも注意が必要です。
また、小学校教諭や社会福祉士など、一部の資格取得にはスクーリングが必須条件になっている場合があります。取得したい資格がスクーリングなしでも取得できるのか、事前に確認しておきましょう。
スクーリングなしの通信制大学に向いている人
スクーリングなしの通信制大学に向いているのは、次のような人です。
- 仕事や育児をしながら大学に通いたい人
- 家から大学までの距離が離れている人
- 家から出るのが難しい人
- 一人でコツコツ勉強するのが得意な人
- 大学資格のみを取得したい人
- 取得したい資格にスクーリングが不要の人
時間や場所、身体的・精神的な理由などで通学が難しい場合は、スクーリングなしの通信制大学が向いています。また、資格取得に通学が必要ない場合も、スクーリングなしの通信制大学を検討すると良いでしょう。
最後に
今回は、スクーリングなしの通信制大学について、メリットや注意点とともに解説しました。
スクーリングなしの通信制大学は、学習する時間や場所に自由度が高いのが特徴です。そのため、仕事でまとまった休みが取れない方、育児で家を空けられない方など、さまざまな事情を抱えている方にとって有効な選択肢となります。
ただし、モチベーションの維持や資格取得において注意点もあるため、慎重に選ぶ必要があるでしょう。
本記事が通信制大学への進学を検討している方にとって役立つ情報となれば幸いです。
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